みずさばべっこう

twitterアカウント @ne_cotte の140文字に収まらないものの置き場。

MSDポーズ改善〜セルフ自立パーツ(ひとまず最終回)


【!閲覧注意!】ドールの全裸およびバラバラ写真が多用されています

【!注意!】ドールを分解→再組み立てする方法については記載していません。記事を参考にされる際は適切な資料を参照、適切な道具を揃えた上で取り組んでください。ボークス社のドールの場合「こまめのちょこっとカスタムレッスン1」という書籍が公式情報です。

 

前回の記事( MSDポーズ改善〜キャストドールに針金を仕込む〜 - みずさばべっこう )の最後で

「オーダーシートに書かれていたあるオプションの差」

と書きました。

 

そうです、基本的にオーダー時のみに着けられる「自立パーツ(5000円)」のことです。私はこの記事で身体をいじってる(言い方が…)MSDの他にSDMもフルチョイスしてまして、その時にこのオプションを選んでいたようです。オーダーシートのコピーを取っていなかったので完全に忘れていました。

 

で、自立パーツとはなんぞやと言うと、股関節と肩、首の関節受け部分に貼られた革のことを指すようです。テンションゴムによって強く引っ張られ関節が押さえられていても、すべすべとしたキャストどうしでは関節が滑って保持できないところを、革で摩擦係数を増やして(滑りにくくして)あげるということのようです。この仕組みなので、この先ゴムが緩んでしまうと関節を抑える力が弱まって、自立パーツがあっても自立しづらくなることが考えられます。つまり定期的なゴム替えは必要なようです。

 

すでにお手元にいるSDの場合、京都の「天使の里」への持ち込みのみで施工してくださるメニューだそうです。

そうです京都まで行く必要があるんです。費用もそうなんですが、諸事情から家を一日単位では空けられないため、これは事実上詰んだと思いました。


f:id:mizubeko:20170808153924j:image

「立つのは苦手でも座れば良いではないか」

(いきなり衝撃画像を出さないためのワンクッション)

 

ですが、SDMの関節受け部分を眺めて


f:id:mizubeko:20170808141713j:image

 股関節と


f:id:mizubeko:20170808141739j:image

 肩と


f:id:mizubeko:20170808141812j:image

首の三箇所…

これ、自力で貼ればなんとかなるのでは?

という無謀な思いつきから、MSDポーズ保持三部作を締めくくるカスタムに取り組むことになりました。結論から言うと成功しているので、安心してご覧ください。

 

いろいろ参考にするにあたって、MSDとSDMで身体の違いがないかを確認するためざっくり見ることに(ノーマル肌がMSD、ホワイト肌がSDM)
f:id:mizubeko:20170808143142j:image


f:id:mizubeko:20170808143202j:image

 
f:id:mizubeko:20170808143217j:image

座り

 

体型の違いとしては胴体の分割部分が異なります。なるほど、MSDは上体がくにゃっとしがちだと思いましたが、こんなところに理由が。SDMは腰に近いところが曲がるので違和感が少なかったという理由のようですね。

ただ、今回セルフエステする股関節と肩と首に違いはなかったので、このまま進めました。

セルフエステ前のMSDは座り方も不安定。全裸なので「ズボンの布がたまる」という要因もありません。これが改善すると思うとやる気が充分になりました。

 


f:id:mizubeko:20170808144235j:image

必要な道具は

・革ハギレ(片面が適度に毛羽立っていて薄く柔らかい)

・革用ハサミ

・セメダインX2

すべてユザワヤで揃いました。


f:id:mizubeko:20170808144531j:image

革ハギレはこのくらいのサイズで500円ほど。マットの四角1マスが1cmなので、1枚で全箇所自立パーツ貼り付けに足ります。

 

そして、キャストに悪影響でない接着剤を探していたら、こちらに

http://wikiwiki.jp/momo/?%A4%E8%A4%AF%A4%A2%A4%EB%BC%C1%CC%E4%A1%A1%A5%DC%A5%C7%A5%A3%CA%D4

 「頭部シュピットの磁石が外れたときにはセメダインX2を使うと良いとボークスのスタッフさんにアドバイスがもらえた」旨の記述がみつかりました。革の適度な毛羽に悪影響がなければこれでいこう!と思いました。で、練習も兼ねて試したのが

 


f:id:mizubeko:20170808145022j:image


f:id:mizubeko:20170808145036j:image

プラスチック素材でかつ、関節受け口と形の似ている、ダイソーの計量スプーンでした。


f:id:mizubeko:20170808145138j:image

白いスプーンに白い革で見づらいですが、革の毛羽もきちんと残り、ズレずに接着できました。勝ったな…とゲンドウポーズをしつつ、手早く、しかし位置関係がゴチャゴチャにならないようにMSDをばらしていきます。

(分解した身体を置いておくスペースは、作業で触らない位置に別途合ったほうがいいので、広めに場所を取ったほうがいいですね。私は同じ机の奥のほうに身体を置いて、作業スペースを手前に確保しました)


f:id:mizubeko:20170808145549j:image

革ハギレは2枚買いましたが、そもそもノーマル肌で黄変も進んでいる(らしい)MSDには黄色がかった革が合いそうです。

 


f:id:mizubeko:20170808145708j:image


f:id:mizubeko:20170808145726j:image


f:id:mizubeko:20170808145751j:image

古い服を切った布を関節に押し付けて、こんな形かなとちょこちょこ切って型紙代わりに。

 


f:id:mizubeko:20170808145928j:image


f:id:mizubeko:20170808145948j:image

最終的にこの形に。ピッタリハマります。

 


f:id:mizubeko:20170808150025j:image


f:id:mizubeko:20170808150039j:image

説明書通り、接着面両方(関節受け口と革のスベスベした面)にセメダインX2を塗ります。(付属のヘラがもったいなかったので、アイスクリームスプーンの柄で塗ってます)


f:id:mizubeko:20170808150347j:image

これも説明書どおり、仮にくっついたあとは圧着します。こんな時も丸みのある計量スプーンが便利。

 
f:id:mizubeko:20170808150316j:image

無事に股関節が自立パーツ(もどき)つきに。

 


f:id:mizubeko:20170808150526j:image


f:id:mizubeko:20170808150542j:image

 

f:id:mizubeko:20170808150643j:image

同じ要領で肩も

 


f:id:mizubeko:20170808150718j:image

首も

 
f:id:mizubeko:20170808150802j:image


f:id:mizubeko:20170808150824j:image

ついでに、胴も、せっかくのMSDの身体の長所である「上体をひねる」ことができるので、撮影時にここも保持したいよねということで革を貼りました。胸側が関節受けになります。

 

そして、セメダインX2の説明書通り、定着まで36時間ほど放置します(ほんとは24〜48なので24時間でよかったんですが、触る時間がもらえなかったので)


f:id:mizubeko:20170808151028j:image


f:id:mizubeko:20170808151045j:image

わかりやすいように全裸です。上体ひねってもおけるし、まっすぐ立ってもくにゃっとしない!

あと、脚を広めに開いて上体を前かがみ気味にしないとないと自立しなかったのが、こんなに狭くてもOKになりました。

 


f:id:mizubeko:20170808151348j:image

(↑取り付けの自立)

 


f:id:mizubeko:20170808151432j:image


f:id:mizubeko:20170808151452j:image

(↑2つ 取り付けの自立)

 

MSDポーズ改善カスタム三部作結論として

・腕と脚に針金を仕込むと「腕と脚の」ポーズ保持力は増す

・自立に関しては関節受けの滑りを悪くすることが一番良い(KIPSでも、体内に迷子にならない扱いができる方ならOKだと思います)

ポーズ保持力と自立力は別のパラメータなので別々の伸ばし方ができる(両方伸びる方法もある)

・悪いことは言わないからオーダー時に自立パーツ貼ってもらうのオススメです、ドールの身体がダメになったら、とか考えたり、革をはみ出さないように切るのもそうだし、2日バラバラで遊べないしめっちゃしんどかった

 この4つを得ました。

 

あと自立超得意なMSD!


f:id:mizubeko:20170808152315j:image

剥いてブログに載せてすまんかった、ただ君のおかげで、いろんなキャストドールさんが自立得意になるかもしれないからね。ありがとうね。

読んでいただいた皆様もありがとうございました。

 

 

検証・ドールは人間なのか?(iPhone7plus、ポートレイト機能)

デュアルカメラ目当てにHUAWEI P9とiPhone7plusを買った人が「iPhone7plusのポートレイト機能は人を撮るにはいいけど、ヒト以外だとなかなか撮りづらい」と述べていたので

 

「じゃあドールはどうなるの?」

 

という疑問をぶつけて我が家の4体を撮ってもらうことになりました。おまけとしてGalaxy S6(これもカメラが好評なスマホ、ただしボカシ処理の機能はなし)の写真ももらいました。

 


f:id:mizubeko:20170714105808j:image

Galaxy S6

色合いも綺麗

 


f:id:mizubeko:20170714105946j:image

P9 ワイドアパーチャ(対象は右の金髪エルフの顔)

さすがのライカメラ(言い方)ですね。私も日々使ってますが、色合いが鮮やかで「ほぼ見たままの感動を伝えられる」ところが気に入っています。

ワイドアパーチャ機能によるぼかしも、本来は…本来は完璧なのでしょうがエルフ耳が見事に切れてます。そこ以外は「ここを強調してね」とタップするだけでこの完成度、申し分ありません。

 

ではいよいよ本命
f:id:mizubeko:20170714105837j:image

iPhone7plus(ポートレイト機能)

おおっ、見事にドールたち以外は少しぼんやり。ドールたちが強調されましたね。エルフの耳もきちんと背景から切り取られています

 

【結論】

・ドールは人間です!!(iPhone7plus ポートレイト機能調べ)

Appleはエルフを撮影することも想定内のプログラムを組んだらしい

・10万円オーバー+後発デュアルカメラすごい

MSDポーズ改善〜キャストドールに針金を仕込む〜

※ドールの裸、バラバラ画像など出てきます

※ドールを分解する&テンションゴム入れ替えがはじめての方は、いろいろ注意点があるため適切な資料を手元に行ってください。ボークスさんだと「こまめのちょこっとカスタムレッスン1」という書籍に載っています。 

「キャストドールに針金を仕込む」という手段が取れることをTwitterで教わったので、MSDの身体をSDMに近いくらいポージング得意にするべくチャレンジすることにしました。

 

とはいっても、基本的にはこちら様のブログ記事をほぼほぼそのまま参考にしています。

 【...n.k.u....さん→ http://autumnhydrangea.web.fc2.com/doll/custom/0910este/0910este-3.html

 

とりあえず、私がMSDにやった時はこうだった、という内容になります。

 


f:id:mizubeko:20170713164030j:image

用意するものは

・自遊自在

・ニッパー(自遊自在を切ります)

・熱収縮チューブ

・キャストドール用のゴム引き

・クランプ(2個あるとやりやすい)

 

用意した針金は「自遊自在」の2mmでしたが、これ表面は被覆されてても切った先は尖っているはずだが大丈夫かな?と思ったので、釣り具の「熱収縮チューブ」を使って先を被覆することにしました。

※自遊自在も熱収縮チューブも、ヨドバシドットコムで送料無料で買えました


f:id:mizubeko:20170713162327j:image

1cmくらいに切ってから


f:id:mizubeko:20170713162355j:image

自遊自在の切り口に、少し先を余らせて差し込み


f:id:mizubeko:20170713162414j:image

ドライヤーなどで温風を当てて、熱収縮チューブを縮ませます。

(※私はドライヤーの風が強すぎて小さく切ったチューブが飛んでいくのを危惧してエンボスヒーターでやったのですが、ドライヤーより高温になるため作業用の下敷きがダメになりました)

 
f:id:mizubeko:20170713164009j:image

針金の仕込み方としてはこんなイメージです。右手の指先から右足のつま先までで1本、左手の指先から左足のつま先まででもう1本。あわせて2本です。

ただし、針金は手首足首の固定に使うわけではないので、少し短めのほうが良いですね。すねや前腕は真ん中くらいまで通っていればいいでしょう。むしろ手首辺りまで出てきてしまうと、ハンドパーツの取り付けが難しくなり、すねや腕の中まで押し込むことになります。

(2017/08/14 追記:写真の長さでは長すぎて支障をきたしたので調整しました。MSDの場合35cmくらいが適切です。すねや前腕の中ごろまで届き、決して足首手首には届かないように)

 
f:id:mizubeko:20170713164708j:image

イメージとしては、テンションゴムが入っている穴に沿って、自遊自在も一緒に入れる感じです。


f:id:mizubeko:20170713164729j:image

ゴム引きでゴムを引きながら


f:id:mizubeko:20170713164750j:image


f:id:mizubeko:20170713164812j:image

引き終わったところに自遊自在を入れる(自遊自在は針金でしっかりしてるので、テンションゴムと違って引かなくても入れられる)

テンションゴムが入ってから自遊自在も追いかける、という感じです。


f:id:mizubeko:20170713164839j:image

テンションゴムはすぐ戻ってしまうので、クランプでこまめに止めます。オフィスソフトやフォトショップで言う「こまめな保存」です。これをしてないと作業が手戻りすることもあります。


f:id:mizubeko:20170713164936j:image


f:id:mizubeko:20170713164955j:image

こうして、作業の終わりが確認できたら、終わった作業の方のテンションゴムの先(この場合手首)をクランプではさんでから、肘のほうのクランプを外します。


f:id:mizubeko:20170713165016j:image

そう!これです。針金が長いと手首にまで突き出てしまい、手首パーツの邪魔になります。私は少し押し込みました。



f:id:mizubeko:20170713171016j:image

そして脚も同じ要領で。

(まだ作業しない左脚もテンションゴムは通ってるので、左脚の付け根をクランプで止めています)


f:id:mizubeko:20170713165107j:image

テンションゴムが先、自遊自在はいったん肘膝から出てても構いません。このへんはやりやすい方法で。

 

さて自遊自在、どのくらい自由自在なのでしょうか!?(ややこしい)

今回は自遊自在導入のみでの効果を見るため、前回仕込んだKIPSは手首足首以外すべて外しました。


f:id:mizubeko:20170713170126j:image


f:id:mizubeko:20170713170349j:image


f:id:mizubeko:20170713170429j:image


f:id:mizubeko:20170713170500j:image


f:id:mizubeko:20170713170530j:image

 

f:id:mizubeko:20170713171046j:image


見ての通り、特に腕の保持力で目覚ましい変化がありました。

下半身も、足組みもできる上に(男の子でやりたいかは別として)ぺたんこ座りも問題ありません。

 

残りの課題は「自立の保持力」くらいになってきました。やはり(隣にいる)SDMには勝てないのか…と思ってましたが、これはMSDだとかSDMだとかの問題ではないことに気づきます。

 

オーダーシートに書かれていた「とあるオプション」の違いだったのです。

(続きはまた、別の記事で)

 

 

 

MSDポージング問題(テンションゴム+全関節KIPS所感)

私が最初に手にしたキャストドールは、前々から憧れていたボークス社のスーパードルフィー(MSDシュルツ)なのですが


f:id:mizubeko:20170713155253j:image


f:id:mizubeko:20170713155406j:image

2017/04にわが家に来た段階で、かなり経年変化しているのか、とにかくポージングが苦手でした。すでにSDMという同サイズでポージングが改良されたボディの子たちが出ているので、そりゃSDMに比べれば…とは思っていたのですが、やはりその中でも何とかならないかといろいろ試しました。

 

【全関節にKIPS+テンションゴムの張りを強くする】


f:id:mizubeko:20170713155909j:image


f:id:mizubeko:20170713155936j:image


f:id:mizubeko:20170713160001j:image


f:id:mizubeko:20170713160107j:image


f:id:mizubeko:20170713160032j:image

ポーズ超得意、とまではいきませんが、上体も起こせるようになりましたし、顔の前に手を持ってくることもできました。

一度全身をバラし、古くなったゴムを(表面が白い布みたいなので被覆されてるのですが、うっすら黄色くなってました)新しいものに取り替え、強めに引くことに。

このシュルツを直接触ってくれた方に聞いたところ「強すぎても弱すぎても身体はまっすぐになりやすくなるので、ポーズが維持できる程度を見つけること。ただし男性の力で引かないとなかなか丁度よくはならない」とのことでした。

なので、出来る限りぐいぐい引いて調整。

各関節に入れたKIPS(5円玉みたいな形のゴムシート)は、SENさんというサイトで通販しました(各関節向けの大きさがあります)

【SENさん→ http://www.from-sen.com  】

 

KIPSは「関節のところで強くおさえる力が働いても、キャストの滑らかさでは滑ってきてしまう…ところを、ゴムの摩擦で固定する」感じなので、そもそもテンションゴムがゆるいとあまり意味がなかったりします。

 


f:id:mizubeko:20170713161116j:image

そして、後にフルチョイスでお迎えしたSDM(一番左の子)の自立、ポーズ保持力に愕然とします。やはりMSDは旧規格でしかないのか、ボディ換装なのか…?

するとTwitterで「針金を仕込むと良い」という情報を教えていただきました。これは次回更新でやり方をお伝えします。

 

6/6 ワイルド火曜 130連

総ダイラック数

A×26

S×0

SS×1

今日は6/6で合ってますか?

 


f:id:mizubeko:20170606084203j:image

f:id:mizubeko:20170606084143j:image


f:id:mizubeko:20170606084153j:image


f:id:mizubeko:20170606084217j:image

 
f:id:mizubeko:20170606084231j:image


f:id:mizubeko:20170606084244j:image


f:id:mizubeko:20170606084302j:image


f:id:mizubeko:20170606084314j:image


f:id:mizubeko:20170606084327j:image


f:id:mizubeko:20170606084347j:image


f:id:mizubeko:20170606084358j:image


f:id:mizubeko:20170606084408j:image


f:id:mizubeko:20170606084421j:image

 

なんだかんだ、サブ2軒で即位されたので、ここらで最終回とさせていただきます。ほぼこのキャラのピックアップという状況において、日本円にして6万円につき1体(出るとも限らない)ということですね。

しかし、ダイラックさまのピックアップ日を設けてくださって、運営さま本当にありがとうございました。先月の「95000アメジストにつきS3が1体」に続いて、この日に夢が叶った方も多いのだと思います。